Miruntius ミュージカルと雑記その他

ミュージカルとか映画とかまあ色々

渡韓顛末記第2日目 ~アモーレ聖水から益善洞へ~

 

前日夜から朝食まで

1日目、SIXを見終わってからの事を一切書いていなかったので、ちょっとだけその話から。COEXモールのある駅は江南区にある三成駅なんですが、三日間の拠点に決めたホテルは大学路からの近さを優先して東大門にしていました。なので、三成から再び地下鉄に乗って東大門歴史文化公園駅へ。東大門、東大門と東大門歴史文化公園、二つの駅があるのですが私たちの泊まるノボテルは東大門歴史文化公園駅の方に近いらしいとちゃんと調べたので、地下鉄と格闘しながら無事駅へと到着。韓国の地下鉄、日本とおんなじくらい線も多けりゃ入り組んでるのでかなりややこしいのですが、かなりちゃんと案内が至る所にあるので、時間さえかけてしっかり見れば目的地には着くことが出来るという感じなのは良かったです。

ともかく駅に到着後、ホテルに一番近いという出口に向かったのですが、多分エレベーターを使うのが最適解だったっぽいのを、エレベーターが見つからなくてちょっと逸れたとこにあるエスカレーターにいったら、止まってまして……止まったエスカレーター歩いて登るの、なんとも言えない気持ち悪さが凄かった……出来れば二度と経験したくないぜ。

そんなこんなで地上階に上がり、あとはトントン拍子でノボテルに到着。チェックインも無事済ませ(これも完全に余談なんですがノボテル東大門、いいホテルだったんですがフロント階にジムがあり、爆音でフィットネスしてたのだけはちょっと困った)、お部屋へ。こざっぱりして良いお部屋だなあと喜んでたら、スーツケースがまだ届いてない事が発覚。スーツケースがないと荷ほどき出来ないし、何より風呂に入れないのでとりあえずおやつ食べて待つことに。結局多分10時過ぎ(?)に無事受け取りを完了し、そこからは普通に翌日の用意をし、早々に(といっても12時過ぎ)就寝。ホテルのベッド、ふかふかで気持ちよかった。ただ、韓国マジでメチャクチャ乾燥するので乾燥肌の私と同行者は体もカッサカサ、喉もかさかさなので加湿器とマスク必須でした(ホテルが貸してくれた)

翌朝はゆっくり7時半に起きて身支度後、朝食をゲットしに前日調べておいたタマゴサンドが美味しいと噂のお店へ。ホテルのほど近くなので然程迷うこともなくちゃんと発見できました。人気店だけあってお客さんがいっぱいでしたが、タッチパネルで注文を済ませ、お店のお姉さん達が一心不乱にサンドを作っている様を眺めること10分程。熱々のトーストサンドセットを二つ受け取って再びホテルへ。ホテルが店から近いとテイクアウトしやすいのが良いよね。肝心のお味もめちゃ美味しくて、ガーリックバター塗って焼いた分厚いトーストの間にベーコン、スクランブルエッグ、チーズがたっぷり挟まってました。どう考えても朝から尋常じゃない量だったんですが(愚か者なのでハッシュドポテトのセットにしてたし)、特にタマゴがふわふわかつ何とも言えない絶妙な味付けで、間に挟まったチリソースとのバランスも最高だったのでペロッといけました。あと、韓国はコーヒーの消費量が凄いと聞いていたのでセットのドリンクはアイスアメリカーノに。アメリカーノ、日本ではそんなに見ないけど韓国はマジで至るところでアメリカーノ売っとりました。アメリカーノエスプレッソを薄めてるのでブレンドコーヒーくらいの濃さでカフェインは少ないらしくカフェイン取り過ぎの傾向にある私的にはめっちゃありがたいな……アメリカーノ三杯のんでも一杯コーヒー飲んだ罪悪感しかないぜ……って感じだった。味も美味しくて、香り高いのに酸味はないのが気に入ったよ……普段ホットでコーヒーの飲むときは苦い豆を深入りで濃く入れる派なんだけど、アイスコーヒーならではの良さだね……

 

 

二日目朝食

アイスアメリカーノ

 

聖水

朝ご飯をたらふく食べたので本日の行動を開始。二日目のメインイベントは勿論(?)夕方からのブカマなんですが、その前に観光とお買い物を。この旅、観光に関しては大分ガバの知識でお送りしておりますが、この日のお買い物の目的はハッキリしております。そう!!アモーレ聖水!!アモーレパシフィックのショップでございます。何を隠そう乾燥肌かつ何かやたら化粧水やらに敏感で荒れがちな私、相性が良いのかスキンケアのほぼ全てが韓国コスメでございます。まあデパコス使えるなら勿論色々合うのはあるのですが流石に日常使いのスキンケアにデパコスフルラインは厳しいので価格帯的に良心的で質の良い韓国コスメに日々感謝して生きてきております。中でもアモーレパシフィックはアレもコレも有名どころのやつは大体アモパシってくらいデカい会社なんですが(実際今回初めて知ったんだけどEspoirもアモパシなんだね、世話になりすぎている)、ここのデパコスまで行かんがドラコスよりはお高め系のラネージュやIOPEを愛用しておりまして……となれば行かん訳にはいきませんよね!!!今回の目的は基本的にはアモパシのデパコスレベル、雪花秀がお安く買えるかしらというのと日本で買えない商品があったら良いな、ついでに全品基本的に試せるらしいので試しまくったろ、の三本立てでございます。若干コスメフリークの気がある私と同行者、かなりウキウキでホテルを出発。20分ほど後には無事聖水駅に到着いたしましてございます。駅から出るとすぐ、何やら美味しそうなスムージーのお店を見かけ、実は地下鉄構内で多分そこのであろう広告なんかも目にしていたのであれは帰りに買って飲もうと決意。朝ご飯をたらふく食べてから僅か30分ほどでもう次の食物を物色する食いしん坊具合に我ながらおののきながら地図を頼りにアモーレ聖水へ。道中朝ご飯候補にしていた有名なパン屋さんを見かけたのですが、めっちゃくちゃ人が多い。迂闊にふらっとモーニングするつもりだったのですがマジで迂闊なことしなくて良かったね、など言い合いながら多分5分程。割と見つけやすい場所にありましたよ、目的のアモーレ聖水が。

 

 

アモーレ聖水正面

アモーレ聖水外観

元々は自動車修理店?だったものをリノベして使用しているらしく、打ちっぱなしのコンクリ壁などが嘗ての姿を思わせつつ圧倒的洗練具合のたたずまい。中庭(前庭?)には緑が目に優しい。韓国、割と思ったんですけどほんとに緑の多い国ですね。ソウルも至る所に植物が(というか山と川もすぐ近くにある)有るんですが、どうやら他地域はもっと自然豊かな場所もあるよう。追々是非行ってみたい。

という訳で外観を堪能した後、わくわくで店内へ。おしゃれな内装を眺めてるとすぐお姉さんが飛んできてくれて、20%オフのクーポンとかを渡してくれました。なるほど、買ってよしということだなと意気込んで先に進むと先ずはクレンジングエリアが。このアモーレ聖水、アモパシの商品を全て体験できるんですがその為にはまずすっぴんになれということっぽく、朝化粧してから僅か二時間も経たずに全落とししましたとも。一回サンプル貰ってメチャクチャ良かった雪花秀のクレンジングをここぞとばかりに使ったんですけど、やっぱめっちゃ良い。私が富豪だったらこれで毎日顔洗う。ともかく一旦化粧を落としたのでお次は遂にスキンケアエリアへ。これがまた圧巻の光景なんですが縦長の部屋にズラッと各ブランドのスキンケアが並んでいる。俄然テンションが上がりまくり、とにかく片っ端から気になるのを使ってみて日本で買えなさそうなラネージュの美容液を購入決定。これめっちゃ面白くて何かボトルひねったらシュパッと上からノズルが飛び出す仕組みで、それだけでも面白いのにプッシュして出すと三種類の液体が別々に出てくるんですよ……同行者がマクドのケチャップとか出てくるディスペンパックみたいだとボソッと言ってましたが、確かにそう。面白かった。しばらく家にあれがあるので楽しい気持ちを味わえてお得。

 

スキンケアブース

 

とまあそんな感じで他にも試したかった商品もしっかり試せて今後の購入予定を立てつつスキンケアに満足したので、今度はベースメイクとカラーコスメエリアへ。下地からファンデから凄い量おいており、人間こんなにファンデがあると何塗るべきかわからんくなるな……と思いながらとりあえず雪花秀のクッションファンデを塗ることに。(お高いファンデは間違いがないから……)ベースメイクも完了し、雪花秀のルースパウダーに感動しながらカラーコスメも無事終えて、お会計へ。今回は予約していかなかったから出来なかったんですが、予約するかアモパシの本社の方いくと自分でカスタムファンデやリップが作れるらしく、それは今後やりたいことリストにいれました。お会計済ませてほくほくしてるとショップのお姉さんが英語も韓国語もイマイチ怪しい観光客を、親切にもわざわざ案内してくれてとある棚の前へ。どうやら買った値段に合わせてサンプル(かなりの量が入っている)をいくつか選んで貰って良いらしく、こちらもしっかり実生活では富豪じゃないので使えなさそうな商品サンプルをゲット。大満足でショップを出ました。

店を出た時点で大体お昼近くになってたので、聖水で他に気になった靴巡りなどは無理そうだと判断。毎度ながらガバ予定のせいで大抵なんとなくやろうと決めたことの半分がすめばまあ成功でしょという感じの旅の連続ですが、ここでも同じ事態に。聖水は手工業の靴が有名らしく気にはなってたのですが、益善洞に行かなきゃなのでここであえなく断念し、再び駅に向かいます。あ、行きに目を付けていたスムージーはちゃんと買えました。(とはいえ二人で一杯づつ頼むつもりだったのにタッチパネルが韓国語オンリーでしっちゃかめっちゃかになり、後ろに並んでたお姉さんに助けて貰いながらやっと一杯手に入った感じなので無事ではない)。スムージーのみながら益善洞へ。

 

益善洞

地下鉄で再び20分ほど、この日の予定は大体東大門からほど近い場所をウロウロしていたので、乗り継ぎ等の間違えがなければ大体時間がかからず目的地まで行けました。鐘路3街駅を出て、ちょっとうろちょろし、なんとかソレっぽい通りに入る道をみつけることに成功。果たして間違いなく益善洞に違い無さそうな光景が広がっていたので安心し、ゆっくり道なりに進むとこれ観光サイトでみたやつ!!という光景が。韓国の伝統家屋、韓屋の立ち並ぶおしゃれな小路に俄然テンションが上がります。

 

益善洞入り口

益善洞の通り

事前情報通り、韓屋を保存、修復しつつリノベしておしゃれな店がたくさん入っている様子。一時は再開発地域になってたらしいですが、カフェなんかがたくさん入って韓屋保存の目的なんかもあって再開発は取りやめになったようです。伝統建築の雰囲気を壊さない程度にリノベをして飾り付けているようで、現代的なおしゃれな装飾と伝統建築が絶妙にマッチしており、不思議なんですが見応えがめちゃくちゃある。こういう都市形成、ほんとに上手いなと何度目かわからん感想を抱きつつ小腹が空いたので昼食を探します。色々見て回って、なんとなく店を決めたところでたまたま通りがかったかき氷のお店にビビッときすぎてしまい、昼食前に先これ食べようということに。趣のある玄関からお店に入って注文を完了。私はコーヒーとグレープフルーツかき氷、同行者はアイスのミルクティとマンゴーかき氷にしました。

 

かき氷屋さん

店内

 

かき氷だし昼ご飯も入るでしょと軽い気持ちで入ったのですが結論から言うとそんなことは全くない。二日目の昼ご飯はかき氷になりました。何度目になるかわからない(そしてこれがこの旅最後の過ちでもない)韓国、めちゃくちゃご飯の量が多いなという感想と共に山のようなかき氷を一心不乱に食すことに……美味しいんです、グレープフルーツの苦みと練乳氷の甘さがマッチしてめっちゃ美味しいんですけどかき氷を昼食にする予定では……練乳オンリーに飽きたらあんこも付けて食べられるの、とっても良いんですが問題はあんこを食べるとより腹が膨らむんですよ……美味しかったけど!!!他に何も食べられない!!こんな予定では……まあ美味しかったので全然良いですけど。

 

かき氷

 

こんな感じで最早何も腹には入らない状態だったので、もう少しだけ通りを散策したら早々に大学路へ向かうということに。(既にカロスキルでもやらかした展開)

とはいえ散策中たまたま入ったフレグランスショップで運命的出会いを果たし、ルームディフューザーを購入したり出来たので全体的に益善洞は大満足でした。ディフューザー、大好きなジンジャーの香りがするやつがあり(一心不乱に購入を検討していたルームディフューザーはカー用だったとかいう恥もかきつつ……)、これは買うしかないよと…現在我が家で大変幸せな香りを漂わせております。普通の香水とかスプレータイプのディフューザーも欲しかったんだけど流石に荷物が多くなりすぎるので泣く泣く諦め、お店を出ました。日本で売ってくれないかな……高くても買いますけど……

そういうわけで2日目前半はこんな感じでございました。お次はこの旅最大のメインイベント、ブラザーズ・カラマーゾフの為に遂に大学路へ。

渡韓顛末記第1日目続き ~勢い任せの渡韓1日目、いろんな場所をウロウロし、SIXを見て大喜びするまで~

仁川からソウル、カロスキルへ

1日目続きです。

仁川国際空港に到着後ウッキウキで入国審査を済ませ、スーツケースを受け取って(スーツケースに被せといた袋がとっても薄汚れていたのを確認し、帰りに関空で絶対に棄てて帰ろうと決めたのは余談)、まずは身軽になるためにターミナル内にあるらしいスーツケースの配送サービスカウンターにむかう。(韓国、全体的にほんとに便利だなと思ったのが、この手の観光サービスやら電車の手配なんかが大体日本にいる間に予約出来ちゃう事)同行者が頑張ってカウンターまでスマホの地図片手に案内してくれている横で、完全に初海外ハイになった私は、綺麗なターミナルやら売店やらに興味津々で只管同行者におかしなテンションで話しかけ続けてました。(今は構っている暇が無いと諫められました。そりゃそう)。

仁川空港のA'REX乗り場手前

 

無事スーツケースを預け終えたので最初の目的地、新沙駅カロスキルへと旅立つためにA'REXの乗り場へ。仁川とソウル駅の直通特急A'REX、予約も日本から出来るし(上でも言ってるけど)、時間無理そうなら予約変更も出来て驚きの800円ほどなのでお得すぎる。交通カードT-Moneyも手に入れ、乗り場に到着、仁川広域市の景色をめちゃくちゃ楽しみながら(冗談抜きで韓国の自然の景観、本当に綺麗だった。所々山水画で見たな?!みたいな山があるのもよかった。)小一時間、ソウル駅へ到着。読めないハングルと(そろそろ韓国語を学び始めて二年ほどたとうかというとこだけど全然読み慣れてない、悲しい)格闘しながら地下鉄にのって新沙駅に。夜のミュージカル前に買い物でもしようぜということでとりあえず観光サイトなんかでよく名前を目にしたカロスキルへむかうことにしたんですが、カロスキルのお洋服達、確かにめちゃ可愛くて韓国っぽい可愛いお洋服といえば!みたいな感じでした。ただ、同行者も私も服の好みでいうとかなり違うためほえ~と見て回り早々にSIXの劇場のあるCOEXに向かうことに。ここで早くも勢い任せの旅の片鱗が顔を出してますが全体的にこんな展開が永遠に続きますので悪しからず。あ、ジョンセンムルのショップはめちゃおしゃれで楽しかったです。入り口と二階、地下一階がギャラリースペースみたいな感じになってて、アートレベルが高かった。

 

ジョンセンムルの入り口と二階

 

COEXモールとピョルマダン図書館

というわけで早々にカロスキルを出て江南のもう一つ(?)の名所、COEXモールへ。モールは三成駅直結なのでそう迷うことはなく(ちょっと迷った)、モールの入り口に着きました。なんというか、流石江南というか思ってたソウルのイメージ!!って感じの場所ですねCOEX。入り口正面にこれまたなんか見たことあるやつ!!っていうディスプレイがあって、俄然テンションがブチ上がりに。私はなんか旅全体を通してソウルの都市デザインがめちゃくちゃ好きだなあという感想を持ちました。近代建築が絶妙に近未来チックで刺さる刺さる……

 

COEX入り口

 

ますは、チケット発券が出来たら良いなということで劇場に直行。しかし残念ながらチケットボックスが閉まっていて(3時半ぐらい)、ここで割とパニックってチケット出せない!?ってなったんですが、近くに立ってらした係員さんみたいなお姉さんに怪しい英語で必死にチケットをどう受け取るのか聞いたところ、そうやら場所はあってるけど発券が5時からとのこと。やっと安心したので徐にキャスボとやらを撮影。キャストボード、韓ミュオタクさん方がいつも撮ってるのをみてずっと憧れてたんだ……やっと実物を目にして大満足でした。

 

キャストボード

 

一旦、劇場で出来ることがなくなったのでモールで腹ごなしついでに実はとっても気になっていたピョルマダン図書館に行ってみることに。モール内にある図書館ってなんぞやという感じだったので興味津々だったのですが、これがとっても良かった。モールから入ってしばらく道なりに歩くと、一気に開けて目の前に壁一面に並んだ巨大な本棚達が。上の方なんかは多分ディスプレイ用なんかな、という高さで実際の使いやすさ等はなんとも言えない感じでもありつつ、とにかくまずは圧巻の一言で、こんなに多量の本に囲まれるのは単純に本好きとしては至福の一言だな、というのが第一印象。美女と野獣のベルが野獣の図書室見せて貰って歓喜しますが、もう完全にあの状態。人間、大量の本に周りを取り囲まれるととにかくまずは喜ぶもんです。正直、モール内にある図書館なのでほぼ観光名所的な感じで、実用的な使い方はされてないのかなと思ってたんですが、よく周りを見ていると結構至るところで座って本を読んでいらっしゃる方々が見受けられ、それがすごく良い雰囲気でした。韓国、結構至る所にブックカフェみたいなものもあったので、身近に本があるのが当たり前な環境っぽいのが本当に羨ましい。勿論、実用的な図書館が充実してることは大前提として、こういうモールなんかの中に気軽に使える図書館がある環境、本に対する垣根を低くする点でも良い取り組みなんじゃなかろうかと思いました。子どもの頃からモールなんかでこういう風景があったら、ちょっと面白そうだなと思って本を手に取る機会自体が増えそうなので本との出会いの場としてああいう場所が日本にももっとあったら最高だなあ……

 

ピョルマダン図書館

 

という訳でピョルマダン図書館に大満足したあと、早めの夕食の為に再びモールの散策へ。美味しそうな店がたくさんあって迷いましたが、同行者が辛いもの好きな割に強くはないのでミュの間にお腹痛くなるとアレなので、辛く無さそうな和食(?)っぽいお店へ。冷麺のセットを頼んで待つこと五分ぐらい、でっかいお盆でメチャクチャ美味しそうな冷麺セットが到着。

 

6月3日夕食

 

韓国、全体的に思い知ったんですが、ご飯が美味しいがとにかく多い。これも例に漏れず、器がおっきいからそんなに量ないかなと思った麺、全然そんなことはなく普通に多かった。トンカツも分厚くてキンパも具がぎっしり。お腹いっぱいになれました。冷麺(そば?)は、良い味のする出汁の中にすっごいもっちりした蕎麦みたいな麺が入っててかなりお気にいってしまった。あと、やっぱり唐辛子が入っていた。

ともかくご飯をしっかり食べて、まだちょっと時間があったので夜にホテルで食べるようのお菓子を購入。チョコチャンククッキー(美味しかったがめちゃ甘かった)と何やらとにかく美味しそうなラングドシャ(めっちゃ上品になったヨックモックのシガールみたいだった、美味しかった)を購入し、再び劇場の方へ。遂にSIXを見ます。

 

SIX THE MUSICAL

遂に!!!遂にです!!!!SIXです!!!!

初めてWE版OSTを聞いて以来、いつか絶対に生で舞台を見たいんだと思い続けてはや一年か二年。全文翻訳してくださってる先人のサイトなんかを読みまくってなんとなく歌詞の内容は押さえた状態で迎えております。

まだチケットボックスが開く5時まで30分弱あるので、Twitterで見たコラボドリンクを注文。劇場前のラウンジに座ってドリンクを堪能しました。今日はアン・ブーリンDAYだったらしく、座った椅子の真後ろあたりでアンのコーナーが。これもなんかこういう文化が韓国にはあるらしいと噂で聞いたことのある(うろ覚えすぎる)やつだ!と楽しく眺めながら待つこと10分弱、遂にチケットボックスが開きました。列に並んで事前に出してったインターパークの予約表をお姉さんに見せ、(これ実際他の方々は携帯を見せてました。まあでも海外なので突発的にネットが通じなくなったりしたときのためにはやっぱり印刷していってよかったと思う。)無事チケットを獲得。ついでにノベルティでチケットホルダーを貰って更に気分もウキウキ。韓ミュは結構ノベルティがあるらしいですね。良い文化過ぎる。そして再び待つこと30分ほど、遂に開場、ホールに入りました。

 

 

アン・ブーリンDAYらしかった

 

コラボドリンク

 

二階最前席を押さえてたので席に向かい、着席して開演を待つ。背がおっきくないのでちゃんと舞台が見られるか心配だったけど(日本の劇場は割と前見えなくなるときがある)、心配に及ばすバッチリ見えそうなのでこれも一安心。あとは楽しむだけです。

もうね、凄かったの……場内アナウンスが終わって会場が暗転、そこからはもう怒濤よ……私は普段から「CHICAGO」のCell Block Tango が大好きだと公言してはばからないんですが、「SIX」のオープニングEx-Wivesは「SIX」のCell Block Tangoなんですよ(???)。暗闇から聞こえる「divorce!」だけで鳥肌が……しかも韓国キャスト、想像の100倍声の圧が強い。かっこええ女の声が暗闇を突き抜けて飛んでくるんですよ……アガらんほうがおかしい。そしてキャサリン・パーの名乗りを聞いた瞬間、完全にもうこの渡韓の元が全て取れたと思った。悔しいことといえば会話の内容が言語がわからんせいで雰囲気が若干わかる程度でしかないことだった。本当に真剣に今後とも韓国語を学びます。

というわけで一人一人の話をしていきたいんですが、まずキャサリン・オブ・アラゴンですよ。声圧がマジで凄い。あと気品と高慢な感じが声から感じられるのが凄い。「No Way」元々大好きなんですけど生の「No Way」ほんとに凄い……「お前が私と結婚を望んだんだ。私はルールに従ってきたんだからお前も馬鹿言うな」っていう誇りとヘンリーへの軽蔑がないまぜになった感じが…あとやはりキャサリン、誇り高い王妃なので口汚い発言は最後までせず「シッ」ってなるのが本当に王妃of王妃。

アン・ブーリンはね、思ってた5割り増しで癖強女だった。笑い声が特徴的で確実に相手の癇に障る感じに笑ってるのが丸わかりなのがまた…キャサリン(アラゴン)との対比がハッキリ出てて。アンは基本自分に忠実な女として描かれてるのでまあそりゃムカつく女ではあるんですが(キャサリンは本当にムカつくと思う)、一方でヘンリーに対してお前が遊ぶなら私も遊ぶが??って態度なのはフェアで良いよね…김지우さん、ムカつく可愛い女アン・ブーリンが絶妙でしたわ。

3人目、ジェーン・シーモア。これ生で見て1番驚いたんだけど、ジェーン・シーモア、ただの穏やかで真面目な産褥死した女じゃなくてなんか割と空気読めなさげな女っぽいのが面白かった(あまりに雰囲気で見てるので違うかったらすみません……) まあでも考えたら持ち曲の歌詞も意思がマジで石のように強い女の歌だし、他者から見て理解できないほど精神のまっすぐな女っぽさがあるな……とちょっとジェーンの見方がかなり変わりました。

アン・オブ・グレーヴスに行く前に大好きな「Haus of Holbein」の話を……いやこれ多分1番生で見て良かったかもしれん。ヘンリーに見初められる為に無茶な我慢を沢山しなきゃならん女達の努力がマジで悲しくて下らないんですけど、絶妙なディスコ調と噛み合って、なんなら視覚的にもエリザベスカラーにグラサンというすげえカッコの効果もあって最高に空虚な盛り上がりがあるんよ……空虚なのに盛り上がる、盛り上がるのに空虚。正に男性(ヘンリー)に値踏みされる為だけに全てを犠牲にしなきゃならない女達のお洒落の歌。

そんでアン・オブ・グレーヴスなんですけどまあとにかく曲が好きなんですよね。BW版とかのost聴いてるとアンは強めの王様然とした女なんかなと思ってたんですけど김지선さん、絶妙な愛嬌があって自由になった女という感じが良かったです。早着替えも劇的だった……「おまえが勝手に私の肖像画に惚れただけじゃん」っての、間違いなさすぎてな……

んでキャサリン・ハワードですよ。可愛いしセクシーだがあまりに辛い。キャサリンが可愛くてセクシーであればあるだけ彼女が搾取され続けてそれが搾取だとわからなかった哀しさが増すんですよ……曲の終盤で壊れていく彼女を見てるのが滅茶苦茶辛くてというか김려원さんが上手すぎてキャサリンが泣きながらサビ歌ってるのが心に来すぎるんですよ……前半コミカルでキャピっとしてるだけに……

そして最後のキャサリン・パー、いやほんとにキャサリン・パー、유주혜さんの知的で真面目な感じめちゃ良かった。クイーン達の悲惨さ勝負から降りて、私たちには私達自身の物語があるはずでそれを取り戻そうって言える説得力が유주혜さんにはあった。そもそもヘンリーの妻になりたかったわけじゃない、ヘンリーに愛されても喜びもないってキャサリンだからこその曲で正に圧巻の一言よ……

んでさ〜!!悲惨さ勝負を辞めて自分達の物語を自分達に取り戻すクイーン達、涙なしには見れないのよ。「This is the remix!」って良すぎません??でもSIXが最高でほろ苦いのは、クイーン達が歴史に名を残したのはヘンリーの妻達としてだからで、自分達の物語を取り戻して語れるのはもうあとライブが終わるラスト五分以下なんだよね……これ日本でマジで招待公演やらないかな??あと韓国、頼むから再演してください。飛びます。

という感じでもう圧巻の舞台に大歓喜して(本当のところ優れたミュを見たあとは常に割と忘我の局地にいるので実際は呆然としてなんかどっと疲れながら)ホテルへと向かいました。グッズはちゃんと購入できたよ!クイーンみんな推しだから悩んだがパーのピンズを選びました!!

完全に余談なんだけどSIXは、2階席めちゃ空いててびっくりした(環境的には最高だった)のと、1階のお客さん達は完全にプロの観客で掛け声からなにから完璧でした……私もあと100回見てお作法を学びたいぜ……

 

 

閉幕後

パーのピンバッチ

渡韓顛末記第1日目

2023年6月3日渡韓、初海外へ

2022年1月正月、唐突にその存在を知ったブラザーズ・カラマーゾフなる韓国ミュージカル配信を割と軽い気持ちで見たところビックバンが起きてしまい、以来再演を待ち続けること1年弱、遂に再演を確認し初渡韓に踏み切ったので、これはその顛末を記してます。(とにかくミュージカルを2つ見ることだけを心に誓うあまり、ガバガバな計画と共に旅立った為大変わやわやな旅行記ですので悪しからず……)

 

動機と出発準備

上記の通り2月(?)の頃だったか、ブラザーズ・カラマーゾフ(以下ブカマ)の再演情報をキャッチ、ついでにタイミング良く(良すぎた)SIX the musical をやるとの情報も得た為もはや居てもたってもいられず、なんとか韓国に行く術はないのか模索を始める。とはいえ今年度から職場も変わり4月に入らないと日程すら碌に組めそうもないという感じなのでジリジリと決意とパッションだけが高まり約2ヶ月が経過。4月初旬にやっとこさ先の見通しがわかった時点で同行者と予定をすり合わせ、そこからはトントン拍子にホテルと飛行機を押さえられました。(余談だけど最初無理くりGWに行こうかと思ったんだけど旅費的にも現地の(想定された)混雑状況的にもマジで6月3〜5日っていう地味に妙なタイミングで行ったのは良かったです)

パスポートなどなど初海外に必要なあれこれを準備したあとは4月中とにかくインターパークを眺め回し(何の意味も無く)、自分がブカマとSIXのチケッティングを完遂するイメトレを繰り返して約1ヶ月、5月半ばに無事どちらもチケットを確保し最早いつでも韓国に旅立てるぞとわくわくして過ごしました。(本当はこの期間、他に色々やることがあったよなというのは渡韓してから気付いたが後の祭りである)インターパーク、ホントに有能なサイトですね……当てつけじゃあないがどっかの某チケッティングサイトなんかとは違って何かにつけてよう分からん手数料とられたりしないのも有能すぎる……

関空から仁川へ

というわけで遂に出発当日。正直空港から仁川までより大変だったのが自宅から空港までの道のり……9:10関西空港発の飛行機に乗るために、ツアーサイトの指示に従って6:40に関空につく必要があったんだが、何が困るって始発に乗っても何をしても公共の交通機関では指定時間には間に合わない。結局父に頼んで関空のリムジンバス乗り場までは車で送って貰うことに……旅行初日(始まってすらいないレベルの)から他人の優しさで生かされてしまう事態に。しかも悲しかったのがそうやって6:20過ぎに関空についたにも関わらず、実際乗る飛行機がチェックイン出来る時間は7:00からだったという……それなら始発でギリギリ間に合ったんだよ……という訳で何とか空港には着いたもののあまりに時間があるのでとりあえず先に両替でもしましょうかということで24時間の無人両替機へ……しかしここでも悲しいことに前日台風の影響諸々で無人両替機くんは札でパンパンにされてしまったらしく、日本円を受け付けてくれませんでした。永遠に突き返され続ける諭吉を諦めて再び財布にカムバックさせチェックインカウンターへ。これ以降はそこそこスムーズに進み、出国審査も終えたので、搭乗ゲート付近の有人の両替カウンターにて今度こそ一万円をウォンに交換。ほくほくで飛行機へと乗り込むことに成功。(しかし現地でどうしようもなくなってから知ったのですが、現地で使おうとしてたWOWPASS、現金チャージしか出来ないので本当はこの時もっと多量の両替をしておく必要があった。結局WOWPASSはほぼ出番がなく、キャッシングしたくないので韓国がキャッシュレス社会で良かったなと心底感謝しながら永遠にクレカを切り続けました。う~ん、無念)

機内は特に何事もなく快適に(エコノミーの頭のあたりの座りが最悪で首がお亡くなりになるのは常なのでこれはノーカンとすれば、)過ごし、何なら無いと思ってたのに機内食を出していただけて(人生初の機内食!!!)大変満足でした。なお、この時メチャクチャ面白かったかつ、カルチャーショックを感じたのが、機内食のカレー、ルーにプルコギっぽいものがおいてある食事だったんですが、お手拭きとカトラリーの袋の中になにやら赤いパッケージのソースがあって最初、ケチャップ??って不思議に思ってしげしげみたらなんとなんと、コチュジャンだったんですよ。韓国の方々、カレーにもコチュジャン入れるの!?!?っていう驚きが凄かったです。私は辛いものにめっぽう強く割と好きなので勿論いっぱい投入したんですけど、これがかなりイケてて、そもそもカレーの味もコチュジャン入れて美味しい感じに調えてんのかな~日本帰ってもやりたいなこれ……等楽しくしてる内に仁川国際空港に到着。遂に怒濤の韓国旅行の始まりとなります。